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2011年4月2日

レントよりおそく

先日は室内楽の本番でした。
直前のリハーサルで「やっぱりこの曲やめてこっちにしよう」と目の変更があったりしてバタバタしていましたが(これは毎回のことなので・・・次回は予定通りの曲を弾きましょうよ!)、とても楽しく演奏することが出来ました。
会場がそれほど大きくなくて、聴いて下さる方々との距離が近く、反応が手に取るようにわかるのは怖くもあり、面白くもあり。
演奏会前は「いやだ~、弾きたくない~!」とごねていたのに、本番が終わると「もっと弾きたかった」と言う私を周囲は「またいつもと同じこと言ってる」と呆れて見ていました。(笑)

室内楽仲間とはハイドンを中心にバロックや古典派の曲をよく演奏します。
ずっとカチッとした曲ばかり弾いているとだんだん飽きてきて(こらこら!)、全く違う傾向の曲を無性に弾きたくなります。
はい、学生時代は試験勉強中に急に本棚やレコードの整理を始め、気が付いたら本を読みふけったり音楽を聴いたりしていました。
物事に集中出来ない性格は一生直りそうにありません。

で、室内楽の練習の合間によく弾いたのがドビュッシーの「レントよりおそく」。
響きがジャズっぽくていいと思いませんか?
ルービンシュタインの演奏を見つけました♪



晩年のルービンシュタインは視力が低下して、この演奏をした時は多分何も見えていなかった思います。
だからちょっとミスタッチがあるけど、このお洒落な雰囲気はたまりません!

8 件のコメント:

  1. かぶだよし2011/04/02 20:24:00

    例の練習していた音楽会ですね!
    聴いてみたかったでゅす。最後はもっと弾きたかったという事は楽しく弾けたのですね!流石でゅす!

    ルービンシュタインもジャズっぽくっていいです。しかし、目が見えているように弾いてますね。驚きました。

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  2. なんと素敵な演奏・・・心に滲みて 何度も繰り返し聴いてしまいました♪ 
    やっぱり演奏家の姿を見て音楽を聴くのは大切ですね iTuneばかりだと大切なものが欠けてしまいますね
    すばらしいです そして室内楽をみなさんで一緒に演奏するって 楽しいでしょうね 想像しただけでもわくわくします

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  3. フランンシス2011/04/03 11:07:00

    ワタシはドビュッシーを聴くと、必ず何がしかの映像が心に浮かびます。
    ドビュッシー本人もかなり意識的に仕掛けた作品、「雨の庭」とか「雪が踊っている」なんてのもありますが、ジャズっぽいと言われると、「レントよりおそく」はワタシの頭の中では出張で出掛けたニューヨークのブロンクスの風景が完全に一致してしまいました。
    すごいユニークな気付きですねぇ。

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  4. がんもどき2011/04/03 14:07:00

     凛としたおじいさん(失礼!)の、素晴らしい演奏をありがとうございます。
     オレもピアノが弾けたらな~…(^^;

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  5. かぶだよし さん
    はい、何とか無事に終了しました。
    いつものことなんですが、本番前は「ああ~、嫌や嫌や! こんな嫌なことこれが絶対最後や」と大騒ぎするくせに、演奏後は「次はいつにする?」と言うので仲間から呆れられてます。
    ルービンシュタインは本当に素敵ですよね~♪ 同じ時代に生まれて生演奏を聴きたかったです。

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  6. sachan さん
    ルービンシュタインは歴代のピアニストで一番好きです。
    何を弾いても余裕があって、お洒落なんですよ~♪
    演奏家の姿を映像で見るのもいいけれど、やはり会場で生の音を聴くのが一番ですね。

    室内楽はソロとは違った醍醐味があって本当に楽しいです。
    いい仲間と出会えたことに感謝です。

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  7. フランンシス さん
    ブロンクスの風景と一致しましたか!
    では私がジャズっぽいと感じたのもあながち見当外れではなさそうですね。
    私は、この曲を聴いて「燕尾服のピアニストがコンサート会場で弾くよりも、ジャズバーでちょっと着崩したお兄ちゃんが咥えタバコでワイングラス片手に弾く方が似合いそうだなと思いました。
    和音が独特で掴み難いけど、もっと練習してジャズっぽく弾けるようになりたいです。

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  8. がんもどき さん
    このおじいさんはすごいですよ~!
    目が見えなくなっても90歳近くまで現役で活躍していました。

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